【競馬】天皇賞・秋、3連単のヒモ穴にナカヤマナイトが狙い目

オールカマーを快勝して、天皇賞・秋に臨むナカヤマナイト。オールカマーを快勝して、天皇賞・秋に臨むナカヤマナイト。元ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

秋のGIシリーズが本格化する中、新連載がスタート。元ダービージョッキーの大西直宏氏が騎手ならではの視点で重賞レースを分析し、3連単、3連複の馬券圏内で高配当が狙える穴馬を推奨するコーナーだ。第1回は、歴戦の古馬と勢いのある3歳馬が集う激戦必死の天皇賞・秋。大西氏はある騎手の意外な騎乗ぶりから穴馬をあぶり出した。

 3歳クラシックが終了した秋のGI戦線。10月28日には、古馬の"三冠(天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念)"第一弾となる、天皇賞・秋(東京・芝2000m)が開催されます。

 僕が騎手としてデビューした年(1980年)は、秋の天皇賞もまだ東京・芝3200mと、春の天皇賞(京都・芝3200m)と同じ距離で行なわれていました。しかしその翌年から、第1回ジャパンCが開催されるようになり、「3200mの天皇賞を走ったあとのジャパンCでは、日本馬に勝つチャンスは来ない」という事情もあってか、1984年から芝2000mに変更されました。

 そして、天皇賞・秋の距離が2000mに短縮された近代競馬では、このあとに続く11月のジャパンC(東京・芝2400m)、12月の有馬記念(中山・芝2500m)というローテーションが古馬の王道路線になりました。最近では、秋の古馬"三冠"レースとしてすっかり定着しましたね。

 結果、この三冠を走り切るために、夏の休養のあと、レースを使わずにぶっつけで天皇賞・秋に挑んでくる陣営も増えました。今年も、ルーラーシップ(牡5歳)やアーネストリー(牡7歳)などは6月の宝塚記念以来で、昨年の覇者トーセンジョーダン(牡6歳)も4月の天皇賞・春以来となります。

 また、夏を使った組では、3月のドバイ遠征後、8月の札幌記念(2着)を叩いたダークシャドウ(牡5歳)や、函館記念、新潟記念と重賞を連勝中のトランスワープ(せん7歳)などが出走。豪華なメンバーがそろいました。

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