【今日は何の日?】岡部幸雄が引退会見

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by Nikkan sports

引退会見で笑顔を見せる岡部幸雄。10日後の3月20日には中山競馬場で引退セレモニーが行なわれ、その日の最終レースは『岡部幸雄騎手引退記念』競走として施行された。引退会見で笑顔を見せる岡部幸雄。10日後の3月20日には中山競馬場で引退セレモニーが行なわれ、その日の最終レースは『岡部幸雄騎手引退記念』競走として施行された。

【2005年3月10日】
「名手」が38年間の騎手生活に幕

 多くのファンに愛され、「名手」と呼ばれた岡部幸雄騎手が引退を発表。東京都港区のJRA本部で会見を開いた。「自分の思うように体が動かなくなり、イメージしたことができなくなったのがいちばんの理由」と語り、1967年のデビューから38年間の騎手生活に幕を閉じた。

 当時歴代1位の通算2943勝を積み上げた岡部は、デビュー2年目で重賞初勝利を飾り、1976年には関東リーディングを獲得。以来トップジョッキーとして活躍し、1984年にはシンボリルドルフで牡馬クラシック三冠を達成した。「いい馬にはたくさん乗せてもらいましたが、なかでもルドルフは忘れられない一頭」(岡部)

 その他、オグリキャップ、トウカイテイオー、ビワハヤヒデなど、数々の名馬に騎乗して、JRA重賞勝利数は歴代2位の165勝。GIタイトルも31回(1984年グレード制導入後)手にした。引退後は「家族と一緒に過ごすなど、自由な時間を楽しみたい」と話した岡部。現在はJRAアドバイザーとして後進の指導に尽力しながら、競馬評論家としても活動している。

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