神谷そら、櫻井心那ら今季女子ツアーで輝きを放つ「ダイヤモンド世代」の強さの秘密 (3ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images

この記事に関連する写真を見る竹田麗央(たけだ・りお/20歳)
2003年4月2日生まれ。熊本県出身。ツアー通算0勝。メルセデス・ランキング21位。ドライビングディスタンス5位(平均飛距離256.90)。身長166㎝。血液型O。

 竹田麗央さんは、9月の住友生命Vitalityレディス 東海クラシック2日目のラウンド終了後に行なわれた、日本女子プロゴルフ協会公認の『2023朝日インテックpresents ドライビング女王コンテスト』で、岩井千怜さん(2位)らを抑えて優勝。飛距離が魅力のプレーヤーです。

 竹田さんのドライバーのスイングは、肩幅くらいのやや狭めのスタンスで、バックスイングでは手のコックを少なくし、左ヒジを伸ばして両腕に一体感を持たせてクラブを上げていきます。そして、左腕に緩みのないトップから下半身主導でダウンスイングに入り、あとはバーンと振り抜いていって左肩を回し込み、左胸を反るようにしてフィニッシュに至ります。

 この大きなスイングが、あれほどのドライバーの飛距離につながっているのでしょう。

 お母さんの哲子(さとこ)さんとは、プロゴルファーであり、母親であるという共通点から話をする機会が多く、哲子さんによれば、竹田さんはしっかり自分というモノを持っている性格なんだとか。

 そこで、彼女の生年月日を調べてみると、4月2日生まれ。4月生まれの子は、小学校の低学年ぐらいでは同級生のなかでも体が大きく、大人びているので、相対的に人に頼らない育ち方をする子が多いみたいです。

 この自立心の強さは、プロゴルファーとしていい面に働くこともありますが、一方で調子の悪い時などは、コーチや他の人の意見を聞くことに消極的になる、という側面があります。

 哲子さんによると、どうやら竹田さんもあまり人からの意見を聞かないようなので、今後は周りの力を利用する、ということを覚えたらいいのではないかと思っています。実は私も4月生まれで、そういった性格的な部分がよくわかるんですよね。

 飛距離という大きな武器がありますし、そういうところで変化が見られるようになれば、今以上の成績が残せるのではないでしょうか。

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