女子ツアー序盤戦を永久シードプロが分析。今季も躍動する実力者6名は「ここが変わった」 (5ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images


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1998年4月15日生まれ。北海道出身。身長158cm。血液型A型。
ツアー通算6勝。2022年シーズン最高位5位。トップ10入り4回。
メルセデスランキング15位。賞金ランキング15位(獲得賞金1599万1125円)。

「昨年限りで、プロ入り前から見てもらっていた辻村明志コーチから離れる選択をしました。本人は『自分なりにやってみたいことがある』と話していて、それを私は、彼女的には今がそういうタイミングなのだろうなと思って聞いていました。

 昨シーズンの前半戦は、小祝さんが賞金女王争いを引っ張る形でした。しかし後半になると、得意のショットが低迷。結局、賞金ランキング3位に終わったこともあって、期するものがあったのかもしれません。

 昨年のスタッツを見ると、初日のスコアが最もよく、最終日が悪いという傾向がありました。そういった点も、本人としては納得がいかなかったのでしょう。『最終日が一番大事だと思うので、最終日に向けて(調子を)上げていく流れを作っていくこと。今年はそれも課題にしています』と言っていました。

 そして、それを実行したのがフジサンケイレディスでした。初日の前半、彼女は1バーディー、5ボギー、1ダブルボギーという乱調で、79位タイと出遅れました。それでも、3日間の戦いを終えた時には、通算6アンダー、6位タイでフィニッシュ。

 初日の前半9ホールで6オーバーも叩いて、そこから予選通過を果たし、最終的には6位タイまで順位を上げてくるというのは、なかなかできないこと。本当にすごい。『まあ不思議な子だなぁ』と思いましたね」

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