女子ツアー序盤戦を永久シードプロが分析。今季も躍動する実力者6名は「ここが変わった」 (4ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images


この記事に関連する写真を見る上田桃子(うえだ・ももこ)
1986年6月15日生まれ。熊本県出身。身長161cm。血液型A型。
ツアー通算16勝。2022年シーズン優勝1回。トップ10入り3回。
メルセデスランキング8位。賞金ランキング7位(獲得賞金2989万7500円)。

「4月のヤマハレディースの時に、現地で上田さんのスイングを見て『近々、どこかで勝つんじゃないかな』と思いました。それほど、いいスイングになっていたんです。

 もともと彼女はダウンスイングからインパクトにかけて、右肩を下げてドローボールを打つタイプ。それがヤマハレディースの際には、ダウンスイングでの右肩の下がり方が抑えられて、その分、体がきれいにターンできているな、という印象を受けました。

 そして、そのスイングの仕上がりのよさを証明したのが、今季初優勝を遂げた翌週の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンの、最終日のスタートホールでした。パー5の2打目はやや左足下がりで、ピン手前にはふたつのバンカーが待ち構えていました。

 そこで、ドローヒッターの上田さんはどう攻めてくるのかなと見ていると、前週に見たとおりの、右肩をあまり下げずに体のターンを利かせたスイングでフェードボールを打ち、2オンに成功。イーグルを奪いました。

 彼女は年齢を重ねるにつれて、モチベーションのもっていき方みたいなものが練れてきている感じがしますね。厳しいコースとか、難しいピン位置を前にすると、ことさらチャレンジ精神が沸くのか、ギアを一段上げて爆発的なエネルギーを発揮するような気がします」

4 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る