女子ツアー序盤戦を永久シードプロが分析。今季も躍動する実力者6名は「ここが変わった」 (6ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images


この記事に関連する写真を見る渡邉彩香(わたなべ・あやか)
1993年9月19日生まれ。静岡県出身。身長172cm。血液型A型。
ツアー通算4勝。2022年シーズン最高位4位タイ。トップ10入り3回。
メルセデスランキング13位。賞金ランキング12位(獲得賞金1772万5666円)。

「新型コロナウイルス感染拡大の影響で統合シーズンとなった2020年の開幕試合は、渡邉さんが4年7カ月ぶりの復活優勝を飾りました。圧倒的な飛距離を武器に『海外でも通用する逸材』と言われながら、2016年シーズンの途中から調子を崩して、2018年シーズンにはシード陥落。2019年シーズンの賞金ランキングは、115位まで下げてしまいました。

 そんな彼女の復活は、ゴルフ界が待ち望んでいたと言っても過言ではないと思います。一時期はスイングイップスみたいになっていて、アドレスの向きが合っていない、クラブをなかなか下せない、という感じでした。それでも彼女は、ショットの曲がり方が酷かった時でもインパクトで球に合わせにいかず、とにかく恐れずにクラブを振りきることだけは続けたと言います。

 2018年から彼女のキャディーを務める川口淳さんの存在も大きかったと思います。どんなに成績が悪くてもキャディーをやり続け、気持ち的にも支えになったのではないでしょうか。

 さらに、昨年の2月に結婚して精神的にも安定し、振る舞いも、プレーも落ちついた感じがします。彼女のポテンシャルからすれば、私はもう少し存在感を示してもいいかなと思っていますが、今季はここまで予選落ちがわずか1回。さらに上の活躍が期待できるのではないかと思っています」

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