【木村和久連載】コロナ禍にゴルフを始めたビギナーのみなさんへ「100切りの心得」 (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ゴルフは単にラウンド数をこなせばうまくなる、というものではありません。やはり、どこかで覚醒しないと、次のステップには進めないのです。

 私も40年ぐらい前を振り返って、なんで100を切れるようになったのか、思い出してみました。

 当時、デビュー戦は確か140台後半。それも、かなりオマケしてもらっての数字でした。そして、デビュー2年目くらいまでは、120~130台で低迷していました。

 それでも、いつか100は切れると、気楽に思っていたのですが、どっこい、いつまで経っても成長せず......。なかなか100を切れなくて、焦りを感じ始めていました。

 そこで、自分のゴルフを総点検。「なんで叩いてしまうのだろう」「どうすれば叩かないのか」といったことを分析しました。

 そうして、問題はセカンドショットだと気づいたんです。ドライバーの精度は半分半分。当たる時もあれば、当たらない時もありますが、それは他の仲間たちも同じようなものでした。ところが、セカンドショットに関しては、私だけ異常にミスが多かったのです。

 ウッドを使えばチョロだし、アイアンで打ってもボールがあらぬ方向に飛んでいってしまう......。もともとアイアンは下手なので、シャンクやダフリ、引っかけなど、ミスショットのオンパレードでした。

 そう思い悩んでいる時、残り180ヤードくらいのフェアウェーからの第2打で、誰かが赤いユーティリティーを使ってナイスショットをしているのを見かけます。そのクラブこそ、通称「タラコ」と言われるインテスト(横浜ゴム/PRGR)でした。

 その直後、私もすぐにショップに行って試打。驚きの性能に驚愕しました。即決で中古品を買ってコースで使うや、もうあっという間、ほんの半年で100切りを達成しました。

 ゴルフは自分の実力を把握し、それに見合った道具を見つけることが大事だと、改めて痛感させられました。難しいクラブとか、自分に合わないクラブを使って、闇雲に練習しても効果は出ないのです。

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