安田祐香、同世代の活躍で芽生えた気持ち「置いていかれちゃう」 (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

――印象に残っているトーナメントはありますか。

「プロ3戦目のニトリレディスですね。首位と7打差とはいえ、3日目に7位タイにつけていたのに、最終日に「79」と大叩きして、19位タイで終わってしまった。天候が悪くなって、寒さも襲って、集中力が切れてしまいました」

――集中力が切れたことを自覚されたのですか。

「ラウンド中は必死にプレーしていたので、そうは思っていなかったですけど、試合が終わって振り返った時に、集中力を切らしていたと思いました。優勝する選手というのは、天候が悪かろうが、スコアを伸ばす。当たり前と言えば当たり前ですけど、その当たり前のこと(の重要性)を気づかされました」

――プロとアマとでは、トーナメントへの臨み方もやはり異なりますか。

「アマチュアとして、プロのトーナメントに出場するのは、スポット参戦みたいな感じですよね。その試合に照準を合わせて戦えばよかったんですけど、プロはほぼ毎週試合がある。一試合の結果を引きずらず、すぐに気持ちを切り替えることが重要です。仕事と割り切ることの大事さを学びました」

――シーズン中、気分転換やリフレッシュのために取り入れていたことはありますか。

「う~ん......、試合が終わったらすぐに家に帰っていましたね。家で過ごすのが好きなんです」

――お家では、何をしてすごしているのですか。

「寝ます! よく寝ます(笑)。寝ることを大切にしています。料理ですか? たま~に、お母さんが作ってくれるのを手伝うぐらい。自分からしようとは思いません(苦笑)」

――現在の賞金ランキングは56位。これからの1年の戦いを含めて、来季のシードが決まります。

「去年だけの成績でシードが決まらなかったことは幸いだと思います。気が抜けない立場であることは変わりないですけど、たとえ予選落ちしたとしてもすぐに気持ちを切り替えて、1年間、成績を残していけたら。まずはシード権。そして、上位にいてチャンスが訪れたら......」

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