【木村和久連載】雨の日のゴルフ。もっとキャンセルしやすくしよう (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 我々プレーヤーとして一番オイシイのは、17番ホールあたりを回っていて、突如「今日は雨のため、キャンセルとなりました」とコース側から連絡が来た時です。だって、17ホール丸々回って、タダでラウンドできたのですからね。いやぁ~、ラッキー!(※コースによっては、ラウンドしたホール分のプレーフィを取られることがあります)

 ならば、大雨の日はゆっくり、のろのろとプレーして、キャンセル通告を待ちましょう......って、ほんまかいな。

 そもそもゴルフ場からしてみれば、お客さんが雨の日にわざわざ足を運んで来てくれるわけですから、本来ならプレーフィを半額にするとか、あってもいいんじゃないでしょうか。1時間に3㎜以上の雨が降って、5時間経過したら"雨の日認定"でサービス料金にするとか。そういうことがあってもいいと思います。

 今時、六本木のキャバクラだって、"雨の日割引"があります。ゴルフ場はスポーツ施設ですが、サービス業でもあるということをもっと理解してほしいですよね。

「みんな、暇なお金持ち。そういう人が遊びに来るから、お金をたくさん取ってもいい」という認識を、ゴルフ場はそろそろ改める時期かもしれません。

『黄昏ゴルフ倶楽部~夢で会いましょう』好評発売中!
原作:木村和久 作画:玉城晃/ヒロカネプロダクション 監修:弘兼憲史
出版社:双葉社 定価:630円(税別) 週刊パーゴルフ連載中
◆収録作品
(1)夢で会いましょう
ひょんなことから、「ひとり予約」のサイトを使って、某ゴルフ場でのラウンドエントリーをした藤原隆一。おばあさんとの組み合わせでプレーする予定だったのに、コースに行くと、そこには美人親子が待っていた。さあ、その後の展開はどうなるのか?
(2)ラストショット
元の会社の上司が人生最後のゴルフコンペをすることに……。そこに集う、さまざまな人たちの人間模様を浮き彫りにしながら、元上司はどんなラストショットを打つのか。そして、そのショットに込められた意味を解いていく。

◆詳細はこちら>>

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

『教えて! 100切り先生』好評発売中!
詳細はこちら>>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る