今季3勝目の古江彩佳、強さの秘密は「父の教え」。20歳で語った結婚観 (2ページ目)
バーディーを奪うことよりも、まずはボギーを打たないことを強く意識する姿勢は、父である芳浩さんの教えだという。
「高校2、3年生ぐらいから、コーチであるお父さんに、『バーディーをとっても、そのあとにボギーを打ったら意味がないだろ』というような話をよくされていました。ボギーを打てば、チャラになるのは痛いぞ、と」
簡単には崩れない古江のゴルフを、一緒に回って敗れた笹生もこう評し、自身に喝を入れた。
「すごく安定していてブレないし、パターも上手。悔しさは......勝つのは100人いてひとりですから。(優勝を逃して)悲しいとか、もったいないとか思わず、(自分自身に)『もっと練習しろ!』と思います」
来年末まで続く長いシーズンで、ただひとり最多となる3勝目を挙げ、古江は一躍、期待の新星からツアーを牽引する立場となった。最終日は11月22日で、「いい夫婦の日」。20歳の古江にも結婚観の質問が飛んだ。
苦笑しながら、古江はこう話した。
「結婚はしたい。20代で、したいです。ひとつ目の目標はママさんになって、(ツアーに)戻ってくることなので、それを踏まえると、30代手前で出産して帰ってくるのが理想ですね」
その前に、今季の賞金女王や来年の東京五輪も、目指したくなる視界に入ってくるのではないか。
「考えなくもないですけど、試合を一つひとつがんばりたい」
『黄金世代』や『新世紀世代』とともに、古江と同い年である西村優菜や安田祐香、吉田優利ら2000年度生まれの『ミレニアム世代』が今季の日本女子ツアーを活性化してきたが、むしろ『古江世代』と呼ぶほうが的を射ているかもしれない。
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