【木村和久連載】奥さんや子どももプレー。ファミリーゴルフの諸事情に迫る (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 東南アジアの某有名コースでは、週末には必ずジュニア教室があって、大人はそこに子どもを預けて、自らのラウンドを楽しんでいます。

 同コースではジュニア教室用に、子ども用のクラブ、小さいカートなど、さまざまな用具もそろっています。

 翻(ひるがえ)って、日本のジュニア教室って、まだまだイベント的にやっているケースが多いです。できれば、週末に定期的にやってくれれば、連れていく親御さんにとって都合のいい日程を探す必要もなく、無理なく行けると思うんですけどね。

 ですから、ジュニアゴルフについては、まずは託児所的な活用という考え方でいいのでは。子どもがゴルフに飽きたら、他のことをやらせればいいんです。そういう意味では、コース内にフットサル場とか、スポーツ&遊びの施設がさらに充実しているといいかもしれません。子どもには、いろいろなことを体験してほしいですしね。

子どもに対して、過度な期待を寄せるのはどうかと思うんですけどね...。illustration by Hattori Motonobu子どもに対して、過度な期待を寄せるのはどうかと思うんですけどね...。illustration by Hattori Motonobu また、日本の場合、子どもがうまくなると、親がジュニアの試合に出場させようと、いろんなところへ連れていって、武者修行をさせます。すると当然、親の負担が増えます。

 まあ、時間やお金に余裕があって、好きでやっているならいいのでしょうが、後々、子どもに変な重荷を背負わすことはしないでほしいな、と思ってしまいます。

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