【木村和久連載】タイガーも危惧。「由緒正しい名門コースを守れ!」 (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 当時は、井上誠一の設計と言えども、ドライバーの飛距離は260ヤードぐらいを想定して造られており、今のプロが打てば、ガードバンカーを軽く超えていきます。

 だからといって、そうした歴史あるコースに対して、プロが「短くて試合に使えない」などと言い放っていいのか。大いに問題です。

由緒ある名門コースなどは、みんなでその姿を守っていけるといいんですけどね...由緒ある名門コースなどは、みんなでその姿を守っていけるといいんですけどね... そんなわけで、古い名門コースは、女子ツアーやシニアツアーに利用してもらって、男子のレギュラーツアーには貸さないほうがいいです。代わりに、男子ツアーでは、平成時代に作られた外国人設計家のコースを使えばいいんです。日本オープンも同様です。

 男子ツアーにおいては、コースの面白さと難易度を試合に求めながら、同時に倶楽部の伝統や権威まで求めたりするから、面倒なことになるのです。

 一度潰れたり、売り出されたりしたコースでも、なかなかいいコースはたくさんあります。飛距離の出る男子ツアーは、そういうところを改造して、試合をやればいいんじゃないでしょうか。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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