2020.01.21

復活にかける香妻琴乃「私はまだ、
プロとしてやり尽くしていない」

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 2018年、マンシングウェアレディース東海クラシックで、悲願のツアー初優勝を飾った香妻琴乃(27歳)。さらなる飛躍を期した2019年シーズンは、彼女にとって、つらい一年となったに違いない。

今季はまず「ツアー2勝目を狙う」という香妻琴乃 ツアー優勝を果たして、昨季は3年ぶりにシード選手として迎えたが、出場31試合中、7試合連続を含めて19試合で予選落ち(棄権も1試合あり)。賞金ランキングは103位に終わって、シードを喪失した。

 さらに、クォリファイングトーナメント(QT)のファイナルステージでも55位に終わって、今季(2020年シーズン)前半戦のレギュラーツアーへの出場は、かなり限られたものになりそうだ。

 近年は「黄金世代」をはじめ、優秀な若手選手が次々に登場。たしかにシード権争いは熾烈なものになっているが、前年のトーナメント優勝者が、ここまで成績を落としてしまうのは珍しいことだ。実はそうならざるを得なかった理由を、香妻は抱えていた。

 2019年シーズンを振り返ってもらうと、香妻は開口一番、こう語った。

「本当にケガが多かった一年でしたし、そこは反省しないといけない部分ですね……」

 以前から腰痛には悩まされ続けてきたが、それに加えて、昨季は右肩の痛みとも戦っていたと言う。

「年々、体のコンディションを整える難しさは感じています。今年(2019年)は(ケガの)ケアと治療を続けながらツアーを転戦していたので、じっくり練習することもできませんでしたし、試合でも集中力を欠いてしまっていました」

 その結果、予選落ちの日々だった。最高位は、6月のヨネックスレディスの23位タイ。その次戦から7試合連続予選落ちを喫し、浮上のきっかけすらつかむことができない状態にあった。

「いいスコアが出ないと、自信もなくなるので、考え方もどんどん悪い方向にいってしまって……。ただ、相談する医師や針治療の先生からも、さまざまなアドバイスをもらったことで、体に関することや、コンディションをどのように整えていくべきか、その方法や知識などはたくさん得られました。だから、(苦しかったシーズンも)無駄な時間ではなかったと思っています」