【木村和久連載】プロツアーを含めた
ゴルフ業界が儲かる方法はあるか (4ページ目)
そう思うと、今の中学生がゴルフブランドの服を買うか? というと、都会でもほとんどないでしょ。
今後、トーナメント会場では、そうしたブランドショップやグッズコーナーを充実させ、積極的に販売していくことも大事でしょう。コース周りをイベント会場化し、そこに有名選手着用のポロシャツや、ブランド化したタオルやキャップなどを豊富にそろえて販売するんです。ゴルフ系タレントを総動員して集客し、楽しいお祭り広場みたいになれば、なおさらいいでしょうね。
野球もそうですが、実は音楽業界も新たな試みによって収益維持を図っています。
音楽業界は、CDがまったく売れず、さらにダウンロードも、ストリーミングサービスにやられて、儲からないビジネスとなりつつありました。そこで、同業界がやったことは何か?
ひとつは、フェスです。簡単に言えば、コンサートをイベント化して、行けば楽しいと思わせて、そこでお金を払ってもらうことにしたのです。
ゴルフも、トーナメント専用コースを造って、フェスのようにして、楽しい一日を過ごしてもらう。そして、ときどき試合も見る。そんな感じで盛り上がるビジネスモデルを誰か作ってくれないですかね。
やっぱりここは、YouTubeで1000億円を記帳した通帳を見せびらかせていた前澤(友作)さんの登場ですかね。そんなことを期待しています。
木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。
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