2019.11.07

【木村和久連載】東京五輪の
会場変更問題。ゴルフ会場も再考しては?

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ちなみに、メルセデス・ベンツの日本仕様の自動車のエアコンは、”熱帯モード”になっています。これは、もう30年以上も前からのことで、最初は”温帯モード”だったのですが、あまりの暑さと湿度のすごさに、「熱帯じゃん、ここ(日本)は」と気づいて、仕様を変えています。

 ドイツ人のバッハ会長が、こんな当たり前のことを知らないのも不思議です。ダイムラーに問い合わせれば、すぐわかる話じゃないですか。BMWでもいいんだけどさ。

 そんなことを言ったところで、もはや決まったものは仕方がありません。北海道でマラソンと競歩を開催することは、よしとしましょう。

 ところで、いまだ改善の余地がある競技があります。トライアスロンとゴルフです。これらはどうしますかね……。

 トライアスロンは、暑さも難儀ですが、お台場の水質汚染問題が深刻です。どこか、きれいな水のある地域に移さないと、マジでヤバいと思いますよ。だって、そもそも夏場のお台場は、大腸菌がウヨウヨして「トイレ臭い」と言われていますから……。

 トライアスロンと言えば、日本ですぐに連想するのは、宮古島の大会です。ただ、国際大会で見ると、最近は都市型になっているんですな。

 オーストラリアでは、シドニーのオペラハウスをバックに泳ぐとか、イギリスではテムズ川でビッグベンを見ながら泳ぐとか。日本では、横浜港でやっていましたか。

 そういう”都会開催”を夢見て、東京五輪ではお台場でやろうとした。それが、甘いんですね。

 トライアスロンは北海道じゃなくてもいいから、せめて房総半島で、台風被害の復興をかねてやるとか、そういう変更案があってもいいと思います。


東京五輪において、会場変更が本当に必要な競技は他にもあると思うんですがね...
●ゴルフの会場はどうする?
 さて、いよいよ真打ち登場。ゴルフの会場問題です。

 現在、ゴルフ会場は埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部に決定しています。

 けど、日本のプロゴルフ界では、過去何十年も夏の酷暑の時期に、都心近郊でビッグトーナメントは開催していません。最も暑い8月の上旬は、北海道や軽井沢、関東でも比較的過ごしやすい箱根とか、富士山周りのゴルフ場で開催される感じです。そんなの、ゴルフ界じゃあ常識です。