【木村和久連載】ゴルフの不思議。歳をとると服装マナーが妙に馴染む (4ページ目)
それは、足が虫に刺されるからです。歳をとると、虫から狙われやすいのか、ものすごく寄ってきます。家で寝ていても、ダニにも襲われて大変!? ダニにくわれると、2週間ぐらい腫れまくって、ほんとしんどいです。仕方がないから、煙の出るくん煙剤を炊いて駆除しました。
短パンでショートソックスだと、ボール探しの時もつらいです。草負けして、足が痒くなったり、擦れて傷ついたりすることも......。
だから、ショートソックスでラウンドすると、同伴メンバーのボール探しにも積極的にはなれない――結果、「あいつは性格が悪くて、ボール探しを手伝わない」と、評判を落とすことになってしまいます。
今なら、「ハイソックスを絶対に穿け」と言われれば、喜んで穿きます。むしろ、膝の上まで伸ばして「ニーハイ」状態にしたい......って、それじゃアキバ系のアイドル、初音ミクじゃん......って、そっちかよぉ~。
歳を重ねると精神的にも落ち着いて、昔からの慣習が馴染んでくるんでしょうね... とまあ、反抗期だった昔は自由の名のもとに、ラウンド中の服装など、いろいろとケチをつけて、改善を訴えてきましたが、オヤジになると、その古臭い慣習や制度がだんだんと合ってくるというか、馴染んでくることに気づきます。
何事においても、年寄りと若者が常に意見を言い合って、それぞれ刺激を受けて、文化に発展していくんですな。ゴルフにおいては、圧倒的に若者が少ない。そのため、わりと保守的な傾向が続いていくんじゃないですか。
最近では珍しく、ゴルフ界はまさしく"ジジイ天下"です。
そんななか、ミニスカート禁止のコースっていうのも、結構あるんですよね。そこは謎です。まさか、ミニスカ女子が大挙してやってくると、ジジイたちがプレーどころではなくなってしまう......そういうことなんでしょうか?
木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。
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