【木村和久連載】激増するセルフプレーでの「特別ルール」の設定を! (2ページ目)
プレー全体のリズムを取るのは大事です。我々はヘボなのでよくダフりますが、そういう時、キャディーさんはディポット跡に目土をかぶせてくれます。そのひと手間が大助かりで、その時はほんと「ありがたや」と思いますね。
(2) 打ち込み防止
前の組が遠くの彼方にいるように見えても、キャディーの指示があるまで、ボールを打ってはいけません。打ち込みを未然に防ぐ役として、キャディーは欠かせません。しかも、万が一打ち込んでも、「キャディーが『打っていい』と言った」と言い訳すれば、こっちの謝罪も半分ぐらいで済みます。
あと、後ろの組にキャディーがいれば、滅多なことじゃ打ち込まれることはありません。これは、精神的に楽です。そういう意味では、自分のパーティより、後ろのパーティにはキャディーがいてほしいです。
ドラマなんかで、お洒落なバーで女性にカクテルをあげるシーンがよくあるでしょ。それと一緒で、「後ろの組にキャディーをつけてあげて。こっちで払うから」と、キャディーマスターに言っているお金持ちがいたら、かっこいいですね......って、ほんまかいな。
(3) ボール探し
セルフプレー最大の問題は、ボール探しです。右に飛んだのか、左に飛んだのかすら、わからないことがあります。「ボールどっち?」「ごめん、逆光で見えなかった」って、よくあることですよね。
でも、キャディーがいれば、大きな問題にはなりません。キャディーの目は優秀で、ボールを見失うことがほとんどないからです。だいたいの方向と距離を把握していると、ボール探しには時間がかかりません。キャディーの必要性は、このボール探しに尽きます。
加えて、ティーショットの際に、ボールが逸れて隣のホールに飛んでいった時、「ファ~~~~」と大きな声で言ってくれるから助かります。あれ、セルフプレーでは即座に言えないことが多いです。事故やトラブルを未然に防ぐ意味では、キャディーの存在は重要です。
(4) バンカーならし
周りがセルフプレーばかりだと、バンカーをならしていないケースが多々あり、靴跡にボールが入って、大変な状態になったりすることがあります。それを、うちらのパーティのキャディーさんが丁寧に砂をならして、凸凹を埋めていてくわけです。ご苦労さまです。
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