2019.04.20

根強い人気の「シンデレラガール」。
斉藤愛璃が表舞台復帰へ奮闘を誓う

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 斉藤愛璃(29歳)の脳裏には、初優勝した時の記憶が今なお鮮明に残っている。

「母が当時の試合をDVDに録画してくれていて、たまに見るんです。また、こういうふうになりたいなって。あぁ~、やっぱり優勝っていいな、この時はこんな感じだったなって……。それはもちろん、優勝っていいもんですよ」

 2010年、TPD(単年登録)でプロツアーに出場した斉藤。2011年の夏にプロテストに合格し、2012年に初のツアーフル参戦を果たすと、開幕戦のダイキンオーキッドレディスでいきなりツアー初優勝を遂げた。その端正な容姿も相まって、”シンデレラガール”として一躍ブレイクした。

 しかも、同試合では三塚優子、李知姫といった実力者とのプレーオフを制しての勝利だった。その分、見る者に与えたインパクトは大きく、その後の活躍が大いに期待された。

「あの試合は、本当に劇的で。運がよかったのもあったと思います。三塚さんが1mもないパーパットを外してから、私が勝ったので」

 当時、斉藤は22歳。あれから、はや7年が経過しているとは、月日が経つのは早いものである。

2度目のツアー優勝を目指して奮闘している斉藤愛璃 この劇的なツアー優勝によって、翌年のシード権を獲得した斉藤だが、2013年シーズンは11試合連続を含めて22試合で予選落ち。賞金ランキング89位に終わって、わずか1年でシードを失った。以降、スポットライトを浴びる機会はほとんどなくなった。