松山英樹、第5のメジャーで8位。マスターズでも「チャンスはある」 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 2日目は、前半9ホールをすべてパー。後半に入って10番でダブルボギーを叩くも、16番パー5、17番パー3でバーディーを奪って「72」で回り、通算1アンダーで終えた。その後、午後組がスコアを伸ばした際には予選落ちかと思われたが、終盤にスコアを落とす選手が続出し、松山は結局、カットライン上の67位タイで決勝ラウンドへ駒を進めた。

「ショットがうまくいかなかったので、なかなかバーディーパットを打てる回数が少なかった。ティーショットもそんなにいい感じではないんですけど、大きなミスが出ているのは、今はアイアン。スイングがうまく連動していないというか、(ここのところ)ティーショットがよくなると、アイアンが悪くなるというのが続いている。その辺をどうにかして、早く解消したいと思う」

 ショットが安定しないなか、苦しい予選ラウンドとなった松山だったが、決勝ラウンドに入ると、そのショットが復調。3日目は、7バーディー、1ボギーと爆発して通算7アンダーまでスコアを伸ばし、順位も22位タイまで急上昇した。

「久々のいいスコアなので、すごく気分的にもいいです。まあでも、もうちょっと練習して、もうちょっといいスコアで回れるようにしたい。ショットに関しては、昨日気になっていた部分がいい方向にいってくれたのかな、という感じ。パットは、朝の練習場ではあまりよくなったんですけど......。よくわからないですね、ゴルフって」

 そして、最終日も「67」と5つスコアを伸ばして、ホールアウトした時点では首位との差も2打差まで詰めていた。強い風が吹く厳しいコンディションのなかでも好プレーを見せた松山。ラウンド後は、充実した表情を見せた。

「もうちょっと伸ばしたかったな、というのはあります。天候が天候なので、上(の選手)にとっても簡単なコンディションではないので、15アンダーくらいまでいっておけば、(優勝に絡む)チャンスもあるのかな、と。

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