2018.10.25

【木村和久連載】 予約で裏技も横行。
20世紀後半の「ゴルフ狂想曲」

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 これだけ飢餓状態になると、マジで「ゴルフ会員権でも買わないと、プレーできないんじゃないか」――そういう心理が働いて、会員権相場はうなぎのぼりとなりました。

 新規オープンのコースも、特別縁故会員が1000万円と言っている間に、開業して相場が上がると、なんと3倍の3000万円に値上がり。「これは、今のうちに(会員権)買っておかないといけない」と誰もが焦って、多くの人がとんでもない高値で会員権を”ジャンピングキャッチ”したものです。

 ちなみに、私は南総CCを当時1400万円で買ったのですが、それでも「ピークの半分」と思っていたのですから、笑えますよね。

 会員権の購入資金は、1200万円をノンバンクから借りて、年利9.5%の20年払いでローンを組みました。当時はこんなものかと思っていましたが、9.5%で20年払うと、約倍の2400万円ぐらい支払うことになるのですから、今では信じられません。

 そうこうしているうちに、南総CCは親会社の建設会社が経営難に陥ったという噂が流れて、せっかく購入した会員権は泣く泣く売るハメに。ただラッキーなことに、南総CCは当時、会員権の証書の額面1000万円を戻してくれたのです。損したのは、400万円で済みました。

 でも、ゴルフ会員権はもうこりごりですよ。タダでもらっても、最近は年会費が高騰しており、週末に年10回は行かないと、元は取れないシステムになっています。

 今はメンバーでなくても、ネットで2サムから予約できます。少子化やゴルフ人口の減少と言われており、ゴルフ業界としては受難の日々です。

 けど反対に、アマチュアゴルファーとしては、こんだけ安く、気軽にラウンドできる時代が来るなんて、夢のようです。

 ゴルフは、最後までやり切った人間が得をするスポーツです。悔いのないゴルフ人生を歩みましょう。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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