2018.06.17

14年前の全米オープン。丸山茂樹は
絶望的コースをどう攻略したのか

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 迎えた最終日、前日以上の強風が吹き荒れた。そしてこの日、アンダーパーで回った選手はいなかった。世界の強豪が集うなか、このスコアはシネコックヒルズGCがどれほど難しいかを物語っている。

「こんなに硬いグリーンは初めて」と丸山も驚愕。風で乾いたグリーンは、選手たちにとってまさに”脅威”となった。

 厳しい条件のなか、丸山のスコアも「76」。通算4オーバーで、4位という結果に終わった。それでも、この2シーズン前の全英オープンで5位となった順位を上回り、メジャーでの最高位を更新した。

 とりわけ評価すべきは、最終日にダブルボギーがなかったこと。打ち上げの難しいグリーンが多いなかで、丸山は絶妙なアプローチを見せて”らしさ”を存分に発揮した。

「一昨年よりも確実に進歩している。これを続けていけば、いつかメジャー制覇できる」

 ラウンド後、そう言って大きく胸を張った丸山の姿は眩(まぶ)しかった。

 余談だが、優勝したレティーフ・グーセン(南アフリカ)に2打及ばず、この大会でも2位に終わったミケルソン。この年を含めて、全米オープンで2位にとどまったことは計6回にも及ぶ。すべての4大メジャーを制す”キャリア・グランドスラム”には、この全米オープンのタイトルだけが欠けていて、今もって勝つことができていない。

 6月16日には、48歳となったミケルソン。はたして、キャリア・グランドスラム達成はなるのか。残り時間は確実に少なくなっている。