【木村和久連載】人気スキー場に、ゴルフ場の「総合レジャー化」を学ぶ (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 とはいっても、同伴プレーヤーの視線もあり、基本的にはルールに従ってプレーせざるを得ません。ただ、2019年からのルール改正もあるので、旗竿を立てたままパターを打つなど、新ルールの前倒しはしてもいいかな、と。

 加えて、OKパットの距離も状況に応じて決めていいと思います。

 ドナルド・トランプ米大統領の日本でのプレー、見ましたよね? 安倍晋三首相のパットの際、カップを大きくオーバーしていったボールを拾って「OK」を出していました。「俺がルール」と言わんばかりです。

 あれを見習おうとは思いませんが、ローカルルールの概念をひっくり返した功績はでかいと思います。つまり、同伴競技者の間で取り決めたことがローカルルール、あるいはプライベートルールで、プレーの進行に支障をきたさない限り、それらはいかようにも決められるということです。

 例えば、時間をかければ探せたはずの、枯れ葉の中に入ったロストボール。その場合、本来2ペナですが、スムーズな進行を優先し1ペナにして進むとか。同伴競技者が納得して、皆がそのルールに従うなら、それがルールとなります。

(4)家族サービス
 ゴルフ場で"家族サービス"というのは、なかなか難しい問題です。家族がゴルフをたしなむなら、家族会員として割安でプレーすれば問題ないのですが、ゴルフをやらないとね......。

 大きなリゾートスキー場では、ホテルに託児所を併設して、集客に貢献しています。最近行なわれた、バブル世代のディスコイベントでも託児所を設けていました。

 だからといって、ゴルフ場にも託児所を設けろとは言いません。ただ、キャディーさん用としてすでに託児所があるなら、ついでにお客さんの子供も預けられるのはいいと思いますよ。

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