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【木村和久連載】人気スキー場に、
ゴルフ場の「総合レジャー化」を学ぶ (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(1)子供を無料にする
 料金無料はともかく、子供のラウンドに対して割引を行なっているコースは以前から結構あります。ゴルフ業界は"ジュニアゴルファー"にそこそこ優しいのです。けど、それはあくまでも「将来は石川遼を目指す」みたいな、ジュニアに対してですよね。

 すでにフォームが綺麗で、大人顔負けといったジュニアは、今やたくさんいます。父親はさしずめ"ステージパパ"ですか。自分の成し得なかった夢を子供に託すのは結構ですが、そんなに気合いを入れてやることでしょうか?

 私の考えているのは、まったくゴルフをやらない子供たちに練習場を無料開放して、お父さんがラウンドしている間、そこで教室を開いてもらう。そういうことです。

 選ばれしジュニアゴルファーという括(くく)りにするから、ゴルフ人口が増えないと思います。

 スキー場はスキーができなくても、ソリで滑っても楽しい。だから、ゴルフ場でも子供ができることから、つまり「ボールを打って楽しい」というところから教えてほしいのです。

(2)ナイター営業
 巨大リゾート化しているナイタースキー場は規模がでかいし、雰囲気も非常にロマンチックです。ナイタースキーとゴルフのナイタープレーは別モノですが、"ナイター"という点で何か活性化のヒントはないか、探ってみましょう。

 ナイター設備を整えたゴルフ場はありますが、その数は決して多くありません。最近はLED照明が普及し、消費電力も設備投資も少なくて済みます。もっと多くのゴルフ場でナイター設備を、上がり3ホールと練習場だけでもLED照明をつけてみてはどうでしょう。

 さすれば、薄暮プレーの延長営業が可能になりますし、ナイターのレッスン会や、その練習ラウンドとして利用するのもいいでしょう。

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