ゴルフ界が「視聴者からの指摘は受け付けない」新ルールを急いだわけ (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 USGAのルールディレクターであるトーマス・ペーゲル氏は、今回のルール改正についてこう話す。

「今回の改正は、ゴルフファンが世界のトップ選手のプレーをもっと楽しんでほしい、というメッセージ。そして、ルールはプレーする選手、そして大会の競技委員の判断に委ねようというもの。彼らがベストなジャッジをすると自信を持っている」

 改正されたルールは、2018年1月1日から実施される。

 折しもゴルフ界では今、2019年1月1日から施行される"ルール大改正"に向けて調整が進んでいるところだ。これは、ゴルフ人口減少の要因のひとつに、「ルールが難しすぎる」として敬遠するアマチュアが多いため、とされている。

 そこで、R&AとUSGAは「現在に合ったルールに近代化されるべきで、もっと誰にでも理解できるシンプルなものにしたい」という目標を掲げ、2017年の夏までに一般からも広く意見を求めてきた。

 そうした状況の中、今回のルール改正は"大改正"の時期を待たずして施行されることになり、トンプソンも喜びのコメントを出している。

「(今回の改正で)私と同じような不幸なペナルティーを受ける選手がいなくなる。R&AとUSGAに大きな拍手を送りたい」

 およそ1年後には大規模なルール改正が発表される。それもまた、大いに注目である。

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