【木村和久連載】ゴルフレッスンも「オレ流」時代へ。それでいいのだ (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu


変なスイングでも、結果がよければいいと思うんですけどね...変なスイングでも、結果がよければいいと思うんですけどね... なぜかって、己の姿の醜さに油汗たら~り......って、それは「ガマの油売り」の口上じゃないですか!? そうじゃなくて、というか、そういうことでもあるんですが、自らのへんてこなスイングを見てショックを受けて、今後ゴルフができなくなる恐れがあるから遠慮しておきました。

 なんでこんな話をするかというと、最近は人それぞれの個性に合わせたレッスンや指導法が意外と人気を博していて、どんなスイングであっても、その人の個性を認める動きになっているからです。

 きっかけは、NHK Eテレの『趣味どきっ!』という番組でしょうか。この番組では、現代人の幅広い趣味の中からひとつをピックアップし、その道の第一人者を講師に迎えて、濃密なレッスンなどを行なうのですが、ゴルフもその題材として取り上げられたのです。

 ゴルフはシリーズ化されていて、ズブの素人にゴルフを教える企画でした。そして、3回目の放送は「美しい俺流を身につける」。そのタイトルにびっくりさせられました。

 先生は、片山晋呉プロを賞金王に導いたことなどで知られる谷将貴プロ。教わる男性陣の生徒は、俳優の勝野洋さん、タレントのモト冬樹さんといった面々でした。

 勝野さんは、刑事もののアクションドラマなどでも大活躍した方ですから、おそらくゴルフもこなせるでしょうが、問題は文化系タレントのモト冬樹さん。ゴルフがとても苦手そうに見えたので、俄然注目して見ていました。

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