【木村和久連載】ゴルフ場を丸ごと1億円で買うと、どうなっちゃうのか (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 独立系のゴルフ場としては、将来的にはそんな"星野リゾート化"したい、という思いがあるようです。すでに現在、それと似たような形で独立系コースに貢献している会社もあります。「ネット予約」と「コンサルティング」などの会社です。

 今や単体で運営しているコースでも、プレー予約については、大手の予約サイトやコンサルティング会社に頼っている部分が大きいです。ですから、ここ15年ぐらいは、営業面はかなり楽になったと思います。

 ただし、遠隔地や人気のないコースは、料金を叩かれます。「この値段では、近隣のコースに負けてしまうので、もう少しお勉強しましょう」などと、予約サイトやコンサルティング会社から注文をつけられてしまうのです。

 確かにそうなんですよね。先日も、早朝でひと組1万円というプランを知り合いが見つけてきて、「行かないか?」と誘われました。4人なら、ひとり2500円ですからね、かなりおトクです。しかも、食事が付いているって、信じられません。

 じゃあ、行ったのか? いやぁ~、都内からあまりにも遠い場所でしたから、交通費だけでも5000円を超えるので、「むしろ、割高だろう」って話になりまして......。そういうのは、地元の人とか、現地に泊まって連チャンでプレーする人向きかもしれませんね。

 そんなこんなでインターネットのおかげで、独立系コースでもプレーの予約などの営業に関しては大きな問題はないようです。予約サイトやコンサルティング会社との関係から、ホームページを作成してもらったり、さらなる営業強化のアドバイスを受けたり、ということも進んでいるようです。

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