青木功、丸山茂樹を超えて、松山英樹は全米オープンの歴史に名を刻むか (2ページ目)
そもそも厳しいセッティングの全米オープンは、パー71、パー70で行なわれるのが最近の通例だった。それが今回は、全長7741ヤード、パー72。パー72で開催されるのは、1992年のペブルビーチ大会以来、実に25年ぶりとなる。
それだけ距離もあって、難しいという証拠だろう。天候によって、今年の優勝スコアは"E(イーブン)"になるのでは? という予想も出ているほど。週の初めには大きなストームに見舞われたため、ボールが転がらずに距離は一層長く感じるというから、なおさらロースコアの争いになりそうだ。
さて、全米オープンにおける日本勢の活躍はどうなのか。
過去を振り返って、まず忘れられないのは、1980年。バルタスロール(ニュージャージー州)での、青木功とジャック・ニクラウス(アメリカ)が演じた死闘だ。
両者が首位タイで迎えた最終日。ふたりは最終組で回って、まずはニクラウスが3番でバーディーを奪って、ボギーを喫した青木に2打差をつけた。その後も好調なニクラウスだったが、青木もカラーからのロングパットを決めるなど食い下がり、互いに一歩も譲らない展開が続いた。
そうして迎えた終盤、17番でニクラウスがバーディーを決めると、青木もバーディー。"帝王"相手に青木も最後まで粘りを見せた。だが最終18番でも、ともにバーディーを奪って、結局2打差のままニクラウスが頂点に立った。ニクラウスにとっては、16回目のメジャー制覇となった。
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