期待どおりの凱旋V。松山英樹の
「別次元」に石川遼、池田勇太も脱帽 (3ページ目)
勝利を決定づけたのは、16番のバーディーパット。10mの距離をカップに沈め、右拳を強く握った。
「ほんと難しいピンポジションだったし、狙いにいったら簡単に3パットするコースセッティングでしたが、そこをしのげたのが大きかった」
スケールの大きなゴルフで多くのギャラリーを沸かせた松山 今大会は木曜日の初日から1万人が来場し、大勢のギャラリーが松山を追って声援を送った。その中で松山は、最終日は4つのボギーを叩きながら、5つのバーディーを奪い返して独走した。アメリカで2勝しているゴルファーが凱旋し、当然のように期待される勝利を、まるで当たり前なことのように成し遂げた。それだけに、松山の強さが際立った。
「やっぱり、これだけ注目されることはなかなかない。英語が話せない僕は、アメリカだとギャラリーがいったい誰に声援を送っているのかわからないときだってある(笑)。今日は僕の名前を呼んでくれて、声援を送ってくれたからわかりやすかった。これだけ応援してくれると、不甲斐ないプレーは絶対にできない」
あくまで日本ツアーはスポット参戦であり、今後は新たなシーズンがスタートした米ツアーの戦いに戻る。11月末には自らが指名した石川とコンビを組んで、国・地域別対抗戦のワールドカップ(11月24日~27日/オーストラリア)にも挑む。
「内容的にはよくないですけど、結果的に勝てたことで希望は見えたし、(ワールドカップにも)いい形で入れます。自信を持って臨みたい」
夢の海外メジャー制覇へ、松山はまた一歩、近づいた。
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