石川遼の来季ツアー参戦を可能にした
PGAの「公傷制度」とは?

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 WEEKLY TOUR REPORT
米ツアー・トピックス

 PGAツアーの2015-2016シーズンも、最終戦のツアー選手権(9月22日~25日/ジョージア州、イーストレイクGC)を残すだけとなった。

 そうした中、来季のメディカルエクステンション(公傷制度)が確定した。正式発表は最終戦終了後となるが、PGAツアーのコンペティション部門に取材したところ、詳細が明らかになった。

 実は、このメディカルエクステンションの詳細はかなり複雑なもので、PGAツアーからの情報も錯綜していた。私も長年PGAツアーを取材しているが、正直、正確な情報を得るのはこれまでも相当苦労させられてきた。そのため、メディカルエクステンションを申請していた石川遼の、来季出場できる試合数やその算出方法、出場試合のカウント方法など、以前にお伝えしたものとはやや異なる点があることについては、ご容赦いただきたい。

 まず、2月のウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープンを最後に、腰痛によって欠場していた石川遼が、このメジャー・メディカルエクステンションを受けられることは確定した。

「公傷制度」が認定され、来季ツアーに臨む石川遼「公傷制度」が認定され、来季ツアーに臨む石川遼

 メディカルエクステンションには、「メジャー」と「マイナー」の2種類があるが、その違いは来季の出場資格の順番である。メジャーとなれば、PGAツアーの大会出場資格が上から22番目となる。フェデックスカップ・ポイント125位までの選手たちが19番目(賞金ランク125位以内の選手が20番目)ゆえ、ほぼフルシードと言える。

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