2016年の初戦に挑んだ石川遼「昨年の自分とはぜんぜん違う」 (2ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • 益田佑一●撮影 photo by Masuda Yuichi

 初日は難しい風の中、出場3度目で初のアンダーパーをマークした。しかし、一時は4アンダーとしながら、終盤でスコアを落として3アンダー、33位タイにとどまった。ラウンド後、石川は納得のいかない表情を浮かべて練習場に直行した。

「昨日までの練習と同様、しっくりこないままのラウンドとなった。(アンダーパーを記録したが)すごく調子がいい、ということはなかった。ショットは最後までよくなくて、ドライバーがそれほど荒れていなかったので、なんとかやれた感じ。自分のスイングを信じ切れない部分がまだあって、それが影響したショットもいくつかありました。この風の中、自分的にはいっぱい、いっぱいでしたね......。それでも、(マネージメントにおいては)精神的な部分で負けていなかったし、難しいホールでもしっかりと狙ったところに打っていけました」

ソニーオープンではショットこそ乱れていたが、冴える小技を駆使して粘り強いゴルフを見せたソニーオープンではショットこそ乱れていたが、冴える小技を駆使して粘り強いゴルフを見せた 2日目は、ティーショット、セカンドともに左に曲げることが多く、ほとんどチャンスをつかめぬまま「70」のイーブンで終了。3日目は、出だしの10番でボギーを叩くも、11番から3連続バーディーを奪って一気に盛り返していくかと思われたが、不安定なショットは最後まで改善されることなく、その後はボギーを連発。トータル7つのボギーを叩いて、最終日までラウンドできずに会場をあとにした。

「(2日目は)アイアンはひとつもいいショットがなかった。自分でゴルフを難しくしてしまった。決して難しいコースではないのだろうけど、自分にはいいイメージがまったく沸いてこない。その分、難しいコースに感じた。アイアンに関しては、下が結構硬くて、打ち込み切れていない。肩とか肋骨とかにも響いてきて、練習ラウンドでも一度、筋肉の炎症を起こしたような感じになった。それで、怖がっている感じがあった。それでも、最後まで自分のやるべきことはやって、集中を切らさずにできたと思います。

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