米ツアー2年目の横峯さくら。悲願の優勝へ準備はできているか (2ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 ルーキーの横峯にとっては、すべてが初コースとなる。つまり、自分のプレー、ゲームに合うか、合わないかは、実際に現場に行って、プレーしてみなければわからないのだ。ゆえに、積極的に試合に出場し、プレーすることでコースの見極めを図ってきた。

 すべては、2年目のシーズンに向けて、である。

 要は、コースを見極められれば、今季からは自分に合ったコースを選んで、スケジュールを組むことができるからだ。そしてそれが、ツアー優勝にもつながっていくと、横峯は考えていた。

 その思惑に、間違いはないだろう。横峯にとってそうした1年目の経験は、必ず2年目に生かされるはずである。

 期待膨らむ横峯の2年目。アメリカの生活に慣れてきたことも、その後押しとなる。横峯が語る。

「3週連続の予選落ちがあったりして、序盤戦は不甲斐ない思いをした。(初の米ツアー参戦で)右も左もわからず、すごく戸惑った時期もあった。それでも、最初の頃に比べたら、中盤以降は米ツアーのサイクルにもだいぶ慣れてきて、少しずつ落ち着いて生活できるようになってきました」

 実際、横峯にゆとりの笑顔が見られるようになったのは、シーズンも半ばを過ぎてからだった。それまでは地に足が着いていないというか、困惑の表情を浮かべていることが多く、ゴルフに集中できていない感があった。

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