【木村和久連載】アメリカン・スタイルでゴルフがより楽しくなる (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

堅苦しくない「アメリカン・スタイル」のラウンドもなかなかいいんですよね。堅苦しくない「アメリカン・スタイル」のラウンドもなかなかいいんですよね。 さらに、昼休みがなくて、プレイの途中にホットドックやハンバーガーを食べながらのラウンド。無駄なお金を使わなくて済むし、楽しそうです。日本では、北海道や沖縄県のゴルフ場のほとんどがこのスタイル。沖縄でラウンドする際、途中で食べるスパムおにぎりの美味しいこと! 夏場ぐらいは、このスタイルを本州のゴルフ場でも導入してほしいところです。

 また、ラウンドのやり方も、アメリカン・スタイルはアバウトで楽しいです。朝イチのティーショットは、「マリガン」と言って、2回打っていいほうのボールを選択できるという、特殊なルールを採用してプレイすることがよくあります。これは、ゴルフ場などで定めた「ローカルルール」というより、プレイヤーの風習みたいなもので、朝からOBを叩いたりして気分が悪くなることに対しての、“回避行動”と言えますね。

 進行上のルールが厳しい日本では、JRの電車の時刻表のごとく、各組が7、8分程度の間隔でスタート。その間隔を保って「ラウンドしろ!」と厳しく言われているので、なかなかそんなことはできません。ただ、そんな窮屈な“JR的な運行”で「プレイしろ!」と言われたら、ビギナーはせっつかれて、嫌になるでしょうね。ゴルフ人口が減ってきて、「若者はゴルフをしない」と叫ばれて久しいだけに、その辺は何とか解消したいものです。

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