2015.04.08

4度目のマスターズ。松山英樹には最も「つらい大会」になる!?

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • photo by Getty Images

 米ツアーのメジャー第1弾、”ゴルフの祭典”マスターズが、現地時間4月9日(~12日/ジョージア州・オーガスタ)に開幕する。

 注目は、今回でマスターズ4度目の出場となる松山英樹(23歳)。昨季、米ツアー初優勝を飾って、今季もここまで何度となく優勝争いに加わってきた。日本人初のメジャー制覇とともに、マスターズチャンピオンの”称号”を手にすることができるのか、期待は膨らむばかりだ。

アメリカでも優勝候補のひとりとして注目されている松山英樹。 ただ、松山にとって、今年のマスターズは過去3回に比べて、精神的に最も”つらい”大会になるかもしれない。昨季、米ツアーで初勝利を飾ったことによって、どの大会でも優勝することしか考えていない松山は今、とても”窮屈な状態”にあるからだ。

 本来、1勝したあとに、あまり間隔を空けずに2勝目を挙げていれば、その窮屈さも緩和される。自信や勢い、勝ちパターンというものが、体に染みつくからだ。

 翻(ひるがえ)って、1勝してからなかなか勝てないでいると、2勝目が大きな”壁”となる。1回結果を出したがゆえに、勝つためには何が必要なのか、今の自分には何が足りないのかを知ってしまうこととなり、それができないことへの苛立ちや、焦りを感じてしまうからだ。自分のちょっとしたミスが許せず、自らの理想と実際のプレイとのギャップにもがき、苦しむことになる。「1勝したあとの優勝が難しい」と言われるのは、そうした理由がある。