【ゴルフ】新星・江澤亜弥「鈴木愛に追いつき、追い越したい」 (6ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 取材終盤、何気なく「もしプロゴルファーでなかったら、今何をしていたと思いますか?」と聞いてみた。

「競技は何かわからないですけど、昔からアスリートになりたいなっていう気持ちは強かったです。スポーツって、がんばったらがんばった分だけ、結果を出せば出した分だけ、評価される世界ですよね。ある意味、単純明快じゃないですか。それが、(自分の)性格に合っているっていうか」

 そう言って笑うと、彼女はこう続けた。

「長距離走は苦手なんですけど、バレーボール、バスケットボール......球技はどれも好きでした。結局、いちばんボールが小さい、かなり難しい球技を選んじゃったんですけどね(笑)。でもいつか、この競技で"一番"になりたいです。賞金女王にいつか、なりたいですね」

 男らしくて頼もしいですね、と言うと、やはりまだ20歳の乙女だ。江澤は少しはにかんだ。

「女の子っぽいとこもあるんですけどね。ピンクのウェアが好きだったりするので。でも確かに、お父さんにも言われるんです、『おまえは、ゴルフクラブを握ると性格が変わるな』って(笑)。調子が悪かったりすると、お父さんが、ああじゃないか、こうじゃないかって言っても、『黙ってて!』って。ゴルフ以外のことだと、大抵のことなら、『ま、いっか』って感じなんですけどね」

 試合前は、大好きなBIGBANGの曲を聴いてテンションを上げるという彼女。理想の男性のタイプは、「スポーツマン! 爽やかな人がいいです。30歳までには結婚したいですけどね(笑)」と言って、愛らしく笑った。しかし次の瞬間、凛としてこう言った。

「でも今は、ゴルフ。恋は、一人前になってからです」

 快活で、ゴルフに対して一途な江澤。「ニューヒロイン誕生」とメディアを騒がす日が訪れるのは、そう遠くないはずだ。

撮影協力:ストリングスホテル東京インターコンチネンタル


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