松山英樹「マキロイにあって、自分にはないモノ」 (3ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva

 今季、メジャー大会で苦しい戦いを続けてきた松山。しかしその中で、さまざまなことを経験し、学んだ。メジャー2連勝を飾ったマキロイや、4大メジャーすべてで上位争いを演じた(※)リッキー・ファウラー(25歳)との差を痛感し、メジャーで勝つために必要なこと、そのために自分がすべきことも改めて認識した。

※ファウラーは今季、すべてのメジャー大会でベスト5フィニッシュ。マスターズ=5位タイ、全米オープン=2位タイ、全英オープン2位タイ、全米プロ=3位タイ。

「上位選手との差? そりゃ、たくさんあります。調子がよくない中で、力を出すこともそう。マキロイは昨日(3日目)も調子がよくない中で4アンダーですからね。(メジャーで勝つには)そういう粘り強いプレイができて、その結果、アンダーで回れるような力がないといけない。今の自分にはそれがない。根本的な技術から、自分もそういうことができるようになれたらいいな、と思っています。

 それに、マキロイやリッキーが上位で戦えるのは、それまでの練習とか、いろいろなことをやってきて、その蓄積が自分の中にあるからだと思う。自分も日頃の練習でさまざまなことをやったりして、調子が悪くても結果を出せるようにしていきたいし、そういうプレイができるようにがんばっていきたい」

 今季、米ツアーで初優勝を飾った松山は間違いなくレベルアップしている。メジャー大会では振るわなかったが、それを糧にして、来季さらなる飛躍を果たしてくれることを期待したい。

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