【ゴルフ】過酷過ぎる全米オープン。耐えた松山英樹に与えられたチャンス
アメリカ・ペンシルベニア州のメリオンGCで開幕した第113回全米オープン。注目の松山英樹は、予選ラウンドを終えて、トータル6オーバーの暫定43位タイ。日没サスペンデットにより、68人がプレイを終えていないものの、スコアが伸びていないため、決勝ラウンド進出(60位タイ以内)はほぼ手中に収めたと言える。
耐えるゴルフでハードスケジュールをこなした松山英樹。
雷雨の影響で2度も中断する波乱の幕開けとなった初日。全米オープン初挑戦の"怪物ルーキー"松山は、予定のスタート時間よりおよそ3時間半遅れの、現地時間17時56分という、日本ではとても考えられないような遅い時間からのスタートとなった。
そんな異例の状況の中、松山は「スタートが遅れすぎて、逆に緊張した」と言いながらも、動揺することなく冷静なゴルフをして見せた。
最初のホールとなった11番パー4。記念すべき全米オープン初のティーショットは、3番アイアンでフェアウェーをキープ。2打目でしっかりとグリーンをとらえて、パー発進と上々のスタートを切った。
その後も、冷静にパーをセーブしていくが、15番パー4のティーショットがフェアウェー右の深いラフへ。ついに、全米オープンの"罠(わな)"につかまってしまった。しかし松山は、並のルーキーではなかった。深いラフからの2打目を、持ち前のパワーでグリーン手前の花道まで運んで、パーをセーブした。
さらに17番パー3でも、ティーショットをグリーン手前のバンカーに入れながら、そこからピン横1.5mに寄せるスーパーリカバリーショットを披露。再びパーセーブしたところで、日没サスペンデットとなった。
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