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久保建英はレアル・ソシエダの監督交代でどうなる? 噂の有力後任候補との相性は悪くない (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

 アルグアシル監督は久保をよく理解していた。エゴを刺激しながら、成長を促進。何よりボールプレーを重んじる姿勢が、久保のプレースタイルと符合していた。所属選手のレベルが下がっていったことで、最後は苦境に陥ったが......。

 言い換えれば、久保はどの監督と組んでも成功するというタイプではない。

 バルセロナのラ・マシア(育成組織)で育っただけに、ボールを持って能動的に戦えないチームでは、不具合を抱えてしまう。たとえばビジャレアルでは、マニアックなほど規則的な動きを求めるウナイ・エメリ監督とは犬猿の仲だった。ヘタフェでは、ホセ・ボルダラス監督の守備的な戦いに辟易としていた。マジョルカでは、頑固にフィジカルを要求するハビエル・アギーレ監督と決別するほどだった。

 一時期の久保が日本代表で苦労していた理由も、「石橋を叩いて渡らない」森保一監督の受け身のチームで、役回りが判然としなかったことがある。いくら守備で身を粉にしても、それは宝の持ち腐れ。ひとりでカウンターを完結させる爆発力のあるアタッカーでもない。シャドーのポジションで自由に攻撃を組み立て、決定機を作るタスクを任されて、代表での席次が上がっていった。

 現在、後任の候補に挙がっている監督たちは、マタラッツォを筆頭にプレーコンセプトの相性は悪くない。まずはアンソテギ暫定政権で、勝利に直結するプレーが求められる。"いいプレー"止まりでは、運命は切り開けない。

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