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「久保建英はピッチ中央でプレーすればスタッツはよくなる」1年半ぶりのアシストにスペイン人番記者は確信 (2ページ目)

  • マルコ・ロドリゴ●取材・文 text by Marco Rodrigo

【ピッチ中央でプレーすればスタッツはよくなる】

 ウイングの選手たちは今季、セルヒオ・フランシスコ監督にこれまでと異なる役割を託されており、昨季と比べ、中央寄りでプレーする機会も増えている。

 2カ月にも渡って苦しめられたケガが完治した今、ビジャレアル戦の前半のようにサイドに偏らず中央寄りでプレーするのか、それとも過去のシーズンのように右サイドに張るプレーを求められるのか、今後数週間で明らかになっていくだろう。

 久保がピッチ中央でプレーすればするほど、スタッツがよくなると私は確信しており、そう思うための根拠も十分にある。

 ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)4シーズン目の今季はケガの影響もあり、ここまでわずか1得点1アシストに留まっている。一方、4-4-2の2トップでアレクサンデル・セルロート(現アトレティコ・マドリード)とコンビを組み、より中央でプレーしたラ・レアル初年度の2022-23シーズンは、9得点6アシストを記録することができた。

 その後の2年間、4-3-3の右ウイングに固定されると成績は低下した。2023-24シーズンは7得点5アシスト、昨季は7得点4アシストと減少していっている。

 数字は嘘をつかない。久保がサイドで心地よさを感じているとしても、監督が彼をピッチ中央に近づけるほど、チームに与える影響力は大きくなるはずだ。ペナルティエリア手前でのドリブルは、右サイドよりも大きな効力を発揮するだろう。

 さらに、サイドから逆足でクロスを上げる必要はなく、ショートパスでチームメイトと連係できるようになるという利点もある。これにより彼はチームにとってより価値のある選手となり、今以上にアシストも増えていくはずだ。

 イマノル・アルグアシル監督時代から最近まで、タッチライン際で足元にボールを受ける役割を求められてきたが、それは久保にとってマイナスに作用していた。そのため彼は、FW陣の動き方やポジショニングを変えて攻撃を活性化させることに成功したセルヒオ・フランシスコの監督就任に感謝すべきだろう。

 ピッチで天賦の才能を発揮し、創造性とクオリティーを解き放つことで現在の地位を築き上げてきた久保のパフォーマンスに疑問の余地はない。より効果的なドリブルを仕掛けつつ、アシストを増やすためには、長所をさらに伸ばすための環境を彼に与える必要があるということだ。

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