【FIFAワールドカップ】プレミアリーグのタレント擁するガーナ代表 攻守にバランスのとれた好チーム (2ページ目)
【若手とベテランが融合】
この記事に関連する写真を見る 新体制で迎えた第3節マリ戦では、先制を許しながら後半アディショナルタイムにジョルダン・アイェウが決勝点を決めて逆転勝利。そこからは強烈な攻撃陣を中心に、中央アフリカに4-3、チャドに5-0、マダガスカルに3-0と4連勝した。
次のアウェーのチャド戦は引き分けたが、その後は3連勝で走りきった。終わってみれば8勝1分1敗と、2位に勝ち点6ポイント差をつける圧倒的な強さで本戦出場を手繰り寄せた。
今大会のガーナは、アントワーヌ・セメンヨ(ボーンマス)、モハメド・クドゥス(トッテナム)というプレミアリーグでも驚異的な突破力を見せつける、今もっとも勢いのあるタレントを擁する。そこにトーマス・パーティ(ビジャレアル)、ジョルダン・アイェウ(レスター・シティ)、イニャキ・ウィリアムス(アスレティック・ビルバオ)らベテランが経験をもたらし、若手とベテランが融合した非常にバランスの取れたチームとなっている。
多くの選手がヨーロッパ5大リーグでプレーし、アフリカ特有の身体能力を持ちながら、組織的で固い守備で予選はわずか6失点。攻撃も23得点と爆発した。今大会、攻守にタレントが噛み合ったアフリカ希望の星が、南アフリカ大会以来の躍進を遂げるか注目である。
著者プロフィール
篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)
1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。
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