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リバプール遠藤航はチャンピオンズリーグで貴重な役割を担うか 現地番記者が現状を探る (3ページ目)

  • ジェームス・ピアース(ジ・アスレティック)●取材・文 text by James Pearce / The Athletic  井川洋一●翻訳・構成 translation by Yoichi Igawa

【ファンダイクとは子どもの演劇会を共に鑑賞】

 ホームでのボーンマスとの開幕戦ではモハメド・サラーの得点をアシストし、次のニューカッスル戦では全体を落ち着かせ、第3節の大一番、アーセナル戦でも期待通りに"フィニッシャー"として試合を終わらせた。アーセナル戦では、後半追加タイムにヴィクトル・ギョケレスをファウルで止めて警告を受けているが、このシーンは遠藤の守備者としてのプロフェッショナリズムの高さを表している。トップ中のトップレベルでは、常にナイスガイではいられないのだ。

 プライベートでは、遠藤はチェシャーの住宅地──チームの練習場までクルマで40分ほど──に家族と静かに暮らしている。子どもが同じ学校に通っているファンダイクとは、頻繁に会っているようだ。昨シーズンのある夜、ファンダイクの娘と遠藤の息子が共演した学校の演劇会では、ふたりの父親が観客席にいた。

 さて、ここ6年で2度目のプレミアリーグを制したリバプールは今季、2018-19シーズン以来のチャンピオンズリーグ優勝を最大の目標に掲げている。レアル・マドリーとは昨季も対戦したが、インテル・ミラノやアトレティコ・マドリーも同居している今季のグループフェーズは、昨季よりも困難な印象だ。

 それでもアレクサンダー・イサクやフロリアン・ヴィルツ、ウーゴ・エキティケら豪華な新戦力を迎えたリバプールは、ほぼ間違いなく決勝トーナメントへ勝ち進むだろう。ドミニク・ソボスライのライトバック起用に目処がついた今、遠藤には本職のセントラルMFかセンターバックでのプレーが予想される。

 たとえ出場時間は限定的でも、遠藤がチームに与える安心感と堅実なパフォーマンスは、欧州の頂点を目指す道中にも必要とされるはずだ。

(了)

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