今季の久保建英はプレースタイルの変化で「得点とアシストの数字向上」か 地元スペイン人記者の分析と見通し (3ページ目)
【24歳の"ベテラン"】
久保はこのようにラ・レアル4年目となる2025-26シーズンをスタートさせている。2029年までの契約はあと4年残っているが、ヨーロッパのビッグクラブにとって魅力が高まっていることを理解しているサポーターは、移籍市場が訪れるたびに固唾をのんで見守っている。
ラ・レアルは近年、アレクサンデル・イサク、セルロート、ロビン・ル・ノルマン、ミケル・メリーノ、マルティン・スビメンディといった重要な選手たちを次々と失っている。そして先週、久保がスビメンディについて述べた発言は特に興味深いものだった。
「あるインタビューで彼が昨季はチームの中心、リーダーになるために残留したと語っているのを読んだ。そして今季、僕がその役割を担うことになるかもしれない」
その役割を終えたスビメンディは今夏、アーセナルに移籍した。そして来夏、新しい状況のラ・レアルで戦術面だけでなく精神的にも変化し始めている久保に何が起こるのか、注目が集まるだろう。
彼はもはやただの選手ではなく、チームの中核となる存在にならなければいけない。まだ24歳だが、"ベテラン"として振る舞わなければならない時期が来ている。
髙橋智行●翻訳(translation by Takahashi Tomoyuki)
著者プロフィール
高橋智行 (たかはし・ともゆき)
茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、リーガ・エスパニョーラを中心としたメディアの仕事に携わっている。
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