検索

【プレミアリーグ】三笘薫のステップアップ移籍は焦るべからず 開幕時はブライトンでプレーしたほうがいい理由 (4ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Kasuya Hideki

【ブライトンの王様でいるメリット】

 これらは、満を持した決断が最良の選択となった好例で、年齢は単なる数字でしかないことを身をもって証明した。

 今オフ、ジョアン・ペドロがチェルシーに、シモン・アディングラはサンダーランドに移籍した。20歳のエヴァン・ファーガソンはファビアン・ヒュルツェラー監督のお眼鏡に叶っていない。今シーズンもブライトン攻撃陣は三笘が軸になる。

 世界でもトップ3に入るボールコントロール、相手DFを無効化する切れ味鋭いフェイントは、見る者を別世界にいざなう。周囲がイージーミスを犯さなければ、昨シーズンの10ゴール・4アシストは簡単に上回るだろう。

 三笘がピッチに現れた瞬間、スタジアムのボルテージは最高潮に達する。すでにブライトンの「玉座」に君臨している証(あかし)だ。そのまま居座るもよし、時を見計らってビッグクラブに移籍するもよし。

 繰り返すが、急ぐ必要はまったくない。

著者プロフィール

  • 粕谷秀樹

    粕谷秀樹 (かすや・ひでき)

    1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン社)など多数。

  • 三笘薫

    三笘薫 (みとま・かおる)

    1997年5月20日生まれ。神奈川県川崎市出身。筑波大学2年時の2017年に全日本大学選抜に選ばれ、夏季ユニバーシアードでの金メダル獲得に貢献。同年に川崎フロンターレの特別指定選手として登録されると、18年に20年のシーズンからの同クラブへの加入内定が発表された。

【図】三笘薫のブライトン2024-25シーズン基本フォーメーション

4 / 4

キーワード

このページのトップに戻る