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サッカー日本代表の歩むべき道も示した欧州頂上決戦 パリ・サンジェルマンの「攻守一体」とは (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

 インテルが3バックでうまくいっている理由は、イタリア伝統と言える守備の粘り強さやしつこさのおかげだろう。彼らは引いて守ってもストレスを感じない。アドレナリンが出るのか、むしろ劣勢を楽しんでいるようにも映る。まさに「カルチョ」という特殊体質だが、アレッサンドロ・バストーニが左足のサイドチェンジでプレスを回避するなど、実は出口も持っているのだ。

 だが、森保ジャパンの3バックは単なる人海戦術になっている。

 代表チームとクラブチームの違いはあるにせよ、森保監督には、ルイス・エンリケがデンベレを飼いならしたように、選手を啓発し、チームに還元させるような采配が求められる。またルイス・エンリケはドゥエや途中出場のウォーレン・ザイール・エメリ、セニー・マユルといった、いずれも19歳の若い選手の力を引き出しており、その目利きも見逃せない。

 現状、日本の「ワールドカップ優勝」は遥かな夢だ。CL決勝戦は、世界トップレベルの底知れなさを感じさせた。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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