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セルティック4連覇に貢献の旗手怜央が語る今季の手応え 三笘薫との会話も成長のヒントに (2ページ目)

  • text by Harada Daisuke

【どこが空くか見えるようになった】

 それはCLを経験したことによる成長もあるだろう。自分たちよりも力のあるチームと対戦した際は、ボランチであるキャプテン(カラム・マクレガー)と横並びでプレーする機会も多く、より相手の配置を観察するようになった。

 世界的にハイプレスが主流になっているなかで、自分たちが低い位置からビルドアップする時、ボールを持っている人は概ねフリーになっている。そのフリーになっている選手に対して、誰かがプレスを掛けにくる。その時、常に誰がプレスを掛けに来て、どこが空くのかを観察するようになった。

 その結果、誰がどこにいて、どう動いたら、どこが空くかが見えるようになった。それが低い位置だけでなく、相手陣内へと攻め込んだ高い位置でもわかるようになってきたことで、視野や選択肢が広がった。

 5-1で勝利したキルマーノック戦でダメ押しとなった90+3分のアシストが、まさにその成果だ。センターバックのキャメロン・カーター=ビッカースからの縦パスを、自分はゴールを背にして受けた。ただ、相手の配置や味方がどこにいるかを把握できていたため、ほぼノールックの状態から、ゴールを決めたアンソニー・ラルストンにダイレクトで浮き球のパスを出すことができた。

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