久保建英は「数段上の選手」 レアル・ソシエダは最後のスプリントで欧州カップ戦出場権獲得なるか (2ページ目)
【ラス・パルマス戦でも好プレー】
ラス・パルマス戦、イマノル・アルグアシル監督は疲労した選手たちを休ませる際、久保とオヤルサバルのどちらを先発させるかを決める必要があり、前者をベンチに置いた。オヤルサバルの最近の前半での働きぶりと、久保の試合を揺さぶる能力を考えれば、この判断は理にかなっていたのだろう。
采配は的中し、オヤルサバルが前半5分に今季の15点目を挙げると、途中出場の久保は疲れを感じさせることなく前に走り続けて主役を演じ、終盤にラス・パルマスを崩壊させた。
久保は持ち前のスピードやドリブルの能力などを駆使し、自分が望むベストのタイミングでインサイドやアウトサイドでマーカーを振りきった。終了間際に40メートルのカウンターの後、オーリ・オスカルソンの決定機を演出したが、惜しくもゴールにはつながらなかった。
その前には、セルヒオ・ゴメスの素早いFKのリスタートに誰よりも早く反応し、スペースに入り込み、GKの体勢を崩しつつDFをかわす余裕を見せながら、ラ・リーガ第30節のベストゴールになり得たゴラッソを記録するも、オフサイドで幻となった。幸いにも試合結果に影響しなかったが、久保がこれまで何度か言ってきたような"煙に巻かれたゴール"となってしまったことは、つくづく残念だ。
私の同僚であるホルヘ・セラーノ記者も、「久保の出場が試合の流れを変え、相手より数段上の選手であることを証明した」といかにこの試合でインパクトを残したかを語っていた。
そして、先述のミケル・レカルデ記者は「久保にこれ以上のものは求められない。ホン・アランブルのゴールシーンで見せた動きはすばらしく、いくつかのクオリティの高いプレーは、まさにセンセーショナルだった」とベタ褒めした。
『エル・ディアリオ・バスコ』紙のベニャト・バレト記者は、「彼のやったプレーはすべて信じられないものであり、あのゴールが認められなかったのは残念だ。2アシストで試合を終えるべきだった」と評していた。
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