久保建英の日本代表での活躍を受け、レアル・ソシエダでベストポジション議論が再燃 (2ページ目)
【バジャドリード戦では少し変化が】
2022年3月にオヤルサバルが長期離脱を余儀なくされ、イマノルはそれまでの4-3-3から中盤ダイヤモンドの4-4-2に変更。その翌シーズンに加入した久保はアレクサンデル・セルロートと前線でコンビを組み、セカンドトップでプレーした。
この変更は非常にうまくいった。ダビド・シルバにとって理想的なポジション(トップ下)を見つけられただけでなく、久保も創造的なプレーができ、2022-23シーズンを9得点6アシストという好成績で終えることができたからだ。
しかしイマノルはオヤルサバルの復帰に伴い、システムを4-3-3に戻し、久保を右ウイングに配置した。それ以降、いくつかの例外を除き、ダイヤモンド型の中盤を採用していない。
イマノルは今のところ、システム変更は考えていない。週末に行なわれたラ・リーガ第29節バジャドリード戦(2-1)も、これまで通り久保を右ウイングに置く3トップで臨んだ。彼は得点に絡まなかったが、再びチームで最も違いを生み出す選手となった。
時折、右サイドを離れて別の場所に顔を出し、インサイドでプレーしたりライン間でチームメイトと連係するなど、直近の代表戦のような動きが見られた。つまりそれは、サン・セバスティアンで現在提起されている議論がミックスされたような、"右サイドで試合をスタートし、インサイドにも顔を出す"というプレーである。
イマノルは彼のポジションが話題になっていることを知らないわけではない。そして久保に自由を与えた時、相手に大きなダメージを与えられることもわかっている。だとすれば、バジャドリード戦で垣間見えたその小さな変化は偶然ではないと私は思っている。
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