浅野拓磨のスペイン初ゴールを生んだ変幻のポジショニング 現地紙も「名誉回復」と称賛 (3ページ目)
浅野はケガで10試合欠場も、15試合に出場し、うち8試合で先発している。チームに必要なひとりである証左だろう。ラ・リーガ1年目で、その数字は特筆に値する。シーズン最後までポジションに定着し、もし5点を奪えたら、ブンデスリーガの15点、フランスリーグの20点、スコットランドリーグの30点に相当するはずだ。
次節、マジョルカは敵地で4位アスレティック・ビルバオと対戦する。ここで勝ち点を拾うことができれば、チームの目標である残留が確定に近づく。同時にヨーロッパカップ戦出場も照準に入るだろう。
後半戦の浅野の"反撃"が期待される。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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