久保建英、ビッグクラブ移籍へ「勝負の年」に好スタート 「最適解」はどこだ? (2ページ目)
【可能性が高いプレミアリーグだが...】
久保はどこへ移籍するのか?
2025年は今までに増して、それが報道やSNSで取り沙汰されることになるのではないか。
今の久保はどのクラブでも通用する。ラ・レアルで、それだけの実力を身につけた。たとえ、バルセロナであれ、アーセナルであれ、レアル・マドリードであれ、パリ・サンジェルマン(PSG)であれ、ミランであれ、欧州のトップクラブどこであっても、通用するはずだ。
しかし、「通用する」ことと、「活躍できるか」「最適解か」は違う。
たとえば、ラミン・ヤマル(バルセロナ)、ブカヨ・サカ(アーセナル)のようなレフティモンスターがいるクラブに行くのが得策なのか。すでにキリアン・エムバペ、ヴィニシウス・ジュニオール、ジュード・ベリンガムなど個性が強い王様が揃い、ブラヒム・ディアス、アルダ・ギュレルなど次世代アタッカーも控えるクラブへの移籍も現実的ではない。
PSGはビッグクラブで大幅な給料アップは見込めるが、フランス、リーグアンに移籍するなら、スペイン、ラ・リーガのほうが高い競争力の中で切磋琢磨できる。ミランは名門だが、セリエAはラ・リーガよりも若干レベルが劣り、鎌田大地の例を挙げるまでもなく、日本人に合うとは思えない(中田英寿、長友佑都、冨安健洋、吉田麻也はフィジカル面でのハンデがなかった)。何より、スペイン的視点からすればスペクタクル性に乏しいリーグだ。
世界最高峰のプレミアリーグが新天地になる可能性は大きいが、久保はチャンピオンズリーグでのプレーを望んでいるはずで、さらに候補は絞られる。たとえばマンチェスター・ユナイテッドのように不安定なクラブに行くのは大きなリスクがあるし、アストン・ビラは進境著しいが、ビジャレアル時代に"不和"だったウナイ・エメリが監督である。
やはり、噂に聞こえるリバプールが有力だろう。
昨年の夏には実際に交渉もあったようで、現実的だ。サッカースタイルも攻撃的で、トランジションを重んじ、適性もある。右アタッカーのモハメド・サラーは今も世界トップクラスのレフティだが、今年で33歳になり、契約も現時点では今年6月末までだ。
2 / 3