三笘薫が語ったマンチェスター・シティ攻略法 31歳指揮官も「彼は最高のチームプレーヤー」と称賛 (2ページ目)
【私は彼をゴールやアシストで評価しない】
プレミアリーグに初挑戦している31歳のヒュルツェラー監督――リーグ史上最年少指揮官だ――は就任に際し、グアルディオラ監督との対戦を一番楽しみにしていると言った。そんな憧れの相手を好采配で下したドイツ人指揮官に、筆者は試合後の記者会見で三笘の出来の印象について訊いてみた。
「とてもよかったと思う。私はいつも彼に守備面の働きを求めているが、その点でもポジティブな動きが多かった。彼がゴールを決めていれば、私もうれしかったが、私は彼をゴールやアシストで評価しない。それよりも、チームのためにハードワークしてくれているところを評価する。彼は最高のチームプレーヤーだ。チームの成功のために、すべてを捧げてくれている」
三笘本人も試合後にゴールやアシストが欲しいかと聞かれると、「そうですけど、勝てれば、全然問題ないですね」と絶対王者シティからの逆転勝利を喜んでいた。また後半にパスが回り始めた要因については、次のように説明した。
「後半は相手がそこまでプレスに来なくなって、余裕ができたことがひとつ。それから相手のディフェンスラインは中がコンパクトなので、サイドが開く。そこで前進できれば、簡単でしたね」
これは同点につなげたクロスのシーンを語っているようだった。そしてグアルディオラ監督が称えた連係については、対峙するカイル・ウォーカーを攻略する上で重要だったと明かしている。
「相手が嫌がることをやろうと思っていましたけど、前半は守備に追われてなかなかできませんでした。でも後半は高い位置で、近くのジョアン(・ペドロ)やペルビス(・エストゥピニャン)がサポートしてくれて、いいトライアングルができたのでよかった」
試合前の記者会見では、先週末に惜しくも1-2の逆転負けを喫したリバプール戦について質問され、ヒュルツェラー監督はこう話していた。
「惜しい機会だった。フットボールは結果がモノを言い、いいパフォーマンスをしても、勝ち点が得られなくては意味がない。ただし長期的には、いいプレーをしていくプロセスの先に、結果がついてくると信じたい。私はいつも選手たちに、勇気を持って戦うことが大事だと言っているんだ」
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