ユーロ2024のポルトガルに蘇る「まさかの優勝」の記憶 トルコの19歳コンビも見逃せない (4ページ目)
問題があるとすれば、3-4-3だ。試合終盤は4-3-3に変更して戦っているが、これで選手のノリはそれまでより格段によくなった。オプションができたと前向きに捉えることもできるが、いまひとつパッとしなかったベースの3-4-3を心配したくなる気持ちも湧く。屋台骨はいまひとつ脆弱だ。
トルコ戦は完全なるアウェー戦である。ユベントスとレアル・マドリードに所属するトルコの19歳の両ウイングも元気いっぱいだ。対戦が待ち遠しい限りである。
著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
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